中央社会保険医療協議会薬価専門部会は20日、2024年度薬価制度改革に向け、業界団体から意見聴取した。日本医薬品卸売業連合会の宮田浩美会長は、限定出荷数量の86.2%が薬価20円未満に集中し、流通不採算となっている現状を踏まえ、薬価20円未満の医薬品と基礎的医薬品、安定確保医薬品の薬価引き上げを検討するよう要望した。
宮田氏は、医療用医薬品市場で薬価20円未満の品目数が包装単位別で49%、金額ベースで10%を占めていることを説明。さらに日本製薬団体連合会が行った調査では、限定出荷・供給停止・出荷停止予定となっている製品状況を今年度の単位薬価帯(10円単位)別に見たところ、10円未満の限定出荷数量が59.9%と大きく、10~20円が26.3%と限定出荷数量の86.2%が薬価20円未満の価格帯に集中していることが判明した。
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