日本セルヴィエは2日、急性リンパ性白血病(ALL)、悪性リンパ腫を効能・効果とする抗悪性腫瘍酵素製剤「オンキャスパー点滴静注用3750」(一般名:ペグアスパルガーゼ)を新発売した。薬価は3750国際単位1瓶が23万0637円。
同剤は、世界70カ国で承認されているALLの標準薬。従来のアスパラギナーゼ製剤に過敏症を示す患者を救済することなどを背景に、厚生労働省による「医療上必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討を踏まえ、同省から開発要請を受け開発したもの。6月に承認を取得した。
同剤は、大腸菌由来L-アスパラギナーゼをポリエチレングリコール(PEG)で化学修飾(PEG化)した酵素製剤。腫瘍の増殖に必要なL-アスパラギンをアスパラギン酸とアンモニアに分解し、増殖抑制作用を示すと考えられている。PEG化による半減期延長製剤で、2週間間隔の投与が可能となっている。