沖縄県内の薬剤師不足解消を目指し、沖縄県が県内の国公立大学を対象に薬学部の設置を希望する大学を公募した結果、募集の締め切りとなる8日までに1校も応募がなかったことが分かった。琉球大学と名桜大学が候補に挙がっていたが、いずれの大学も薬学部の設置やその後の運営にかかる費用について、県からの財政的な支援を十分に受けられない可能性を懸念し、応募をためらったと見られる。ただ、琉球大からは今後も県との協議を継続する意向が示されており、設置先大学を琉球大に絞ることを含めて検討し、来年3月までには薬学部を設置する大学との間で協定書締結を目指す考えだ。
県は、2月に国公立大学薬学部設置に関する基本方針を定め、2028年までの開学を目指している。9月から薬学部を設置する県内国公立大学の募集を始めたが、募集の締め切りまでに薬学部設置に名乗りを上げる国公立大学は1校も現れなかった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。