◆「私たちは物価高にすごく苦しんでいるのにね、政治家はすごく上の次元の方でね、全然私たちと関係ないところで、その金額にしろ何にしろ、もう全然桁外れでしょ」。まくしたてる街の女性の姿をNHKの番組で見た
◆今の話ではない。時は1974年、金権政治で追い詰められた田中内閣末期で内閣支持率は10%台。今、その永田町がカネの問題で揺れる。物価高対策も不興を買った。報道各社調査での岸田内閣支持率は20%台。生活者とズレる永田町の姿が重なる
◆今年のキーワードは「ズレ」だと思う。永田町・霞が関との間で実感した。医薬品供給不安は深まる一方だが、業界が廃止を求めた中間年改定は断行された。改定の根拠の「4大臣合意」が謳う「医療の質向上」が崩れているにも関わらずだ。来年、長期収載品使用時の患者負担が実施されるが、後発品需要を高め、供給不安を煽らないか
◆来年も物価は上がる、薬価は下がる、医療の質向上は見えない。ズレの隙間から吹く風の不快さ増す年末である。よいお年を。
今年のキーワードは「ズレ」
2023年12月27日 (水)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
寄稿