2023年は医薬品供給対応に追われた1年となった。製薬業界が抱える様々な課題に対応するため有識者検討会での議論が始まったほか、一般用医薬品の販売制度の見直し検討もスタート。大きな制度改正に向けた年でもあった。深刻な薬剤師不足への対応もようやく全国で動き出した。また、早期アルツハイマー病治療薬「レケンビ」の登場や緊急避妊薬の試験販売開始など明るい話題が見られた一方、調剤薬局チェーン社長の逮捕やSMOによるGCP違反といった不祥事に見舞われた1年ともなった。先行き不透明感の強まる今年末ではあるが、恒例の薬業界10大ニュースを選んだ。
- 製薬産業の課題に方向性‐有識者検討会が報告書
- 止まらぬ医薬品供給危機‐武見敬三厚労相が増産要請の事態
- 動き出す薬剤師確保対策‐各都道府県で偏在緩和へ
- 中間年薬価改定が断行‐供給不安の構造問題に
- 一般薬の販売制度見直し‐濫用薬規制が大きな焦点
- 「レケンビ」が国内で発売‐認知症治療の新たな幕開く
- 25年度から定員抑制開始‐6年制薬学部の課題着手
- 緊急避妊薬の試験販売開始‐OTC化に向け一歩前進
- メディファーマがGCP違反‐設立時から組織的不正
- アインファーマシーズ社長逮捕に衝撃‐敷地内薬局入札不正で
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