
沢井製薬の木村元彦社長は、本紙の取材に対し、同社九州工場での胃潰瘍治療薬テプレノンカプセル50mg「サワイ」の安定性モニタリングの溶出試験不正で受けた業務改善命令について、22日付で大阪府、福岡県に業務改善計画書を提出、受理されたと明らかにした。全従業員へのGMP教育の再実施や、品質試験データ管理や製造管理を行うシステムを全工場に導入し、不正再発防止の強化に取り組むことを説明した。
木村氏は、今回の行政処分に対し「重く受け止め、再発防止策としてグループ会社を含む生産現場の従業員約2700人に対してeラーニング等の教育をさらに充実させると共に、外部講師を招きGMPに関する研修等の取り組みを継続的に実施していく」と述べ、社長直轄の企業風土改革プロジェクトを立ち上げ再発防止への取り組みを進めている現状を語った。
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