左から田尻氏、岩月氏、安部氏
日本薬剤師会は2月26日に会長候補者選挙の立候補者届出を締め切り、副会長の安部好弘（63歳、東京都）、常務理事の岩月進（68歳、愛知県）、副会長の田尻泰典（67歳、福岡県）の3氏が次期会長に名乗りを上げた。3氏は同27日に記者会見を開き、出馬にかける思いや日薬の将来ビジョンを表明。安部氏は「次の50年に向けた成熟した医薬分業体制の構築を目指す」、岩月氏は「薬剤師職域の拡大を通じた評価・処遇の向上を実現する」、田尻氏は「薬剤師の専門性を他の医療職種に堂々と発言できる立場にする」と訴えた。
東京薬剤師会からの後押しを受けた安部氏は、「医薬分業から50年を迎える。処方箋応需体制整備は概ね当初の目標を達成した」とこれまで日薬が取り組んできた施策を評価した上で、「次期の50年に向けたリスタートとして、これまで積み上げてきた基盤のもとに、より成熟した医薬分業の実現に向け、医療計画と整合性の取れた公共性の高い地域医薬品提供計画の構築を目指す」と述べ、従来の施策をさらに発展させていく考えを示した。
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