中外製薬は15日、バイスペシフィック抗体で加齢黄斑変性などの治療に用いる「バビースモ硝子体内注射液」(一般名:ファリシマブ遺伝子組み換え)について、予後が不良となると言われる新生血管を伴う網膜色素線条を対象にした国内第III相試験(NIHONBASHI試験)の視力改善を確認する主要評価項目を達成したと発表した。2025年に申請予定となっている。
網膜色素線条は、網膜の一部が断裂し、眼底に特徴的な線状の色調変化(色素線条)が見られる希少疾患。無症状であることが多いが、新生血管を伴う場合は予後不良だという。手術やレーザー等の治療では十分な効果を得ることが難しいため、新たな治療薬が求められていた。
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