日本医薬品卸売業連合会は5月30日、都内で通常総会を開き、事業報告・計画、収支決算・予算、決議などの議案を報告通り了承した。宮田浩美会長は、今年を変化の年と位置づけ、「医薬品卸は今まさに、コンプライアンスを徹底しつつ、過去からの古い商習慣を一新する節目を迎えている。一丁目一番地が改訂版流通改善ガイドラインであり、これへの対応が業界の運命を左右する分水嶺だと思っている」との認識を示した上で、3月から運用を開始した別枠品マスターデータベースで見える化し、全ての関係者の共通理解を図り交渉に取り組む姿勢を明言した。
宮田氏は、「流通改善を完遂することが医薬品の安定供給につながると確信している。環境は整い、卸にとっては待ったなしの状況となった。今こそ真に実効性のある流通改善に邁進していきたい」と覚悟を語った。中間年改定問題については、骨太の方針へ向けて抜本的見直しを求めていくこととし、引き続きあらゆる機会を通じて薬卸連の考えや意見を伝えていくことを強調した。
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