住友ファーマは5月30日、iPS細胞等から網膜色素上皮細胞を製造する方法の特許使用をめぐる裁定請求事案で、ビジョンケア等との和解が成立したと発表した。ビジョンケアが自由診療で限定的に特許を使用できる。住友ファーマは、ヘリオスと共同で進める他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞「HLCR011」事業への影響は「軽微」としている。
和解によって、ビジョンケア等が網膜色素上皮不全症を対象とした自由診療で、自家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の製造、譲渡、使用について特許を使用できる。その条件として▽使用期間は同特許の存続期間が満了する2034年10月9日まで▽実施症例数は30例までとする(実施上限に達した場合、症例数増加の申し入れ可)――となった。
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