JIMROは、同社が製造販売する医療機器「アダカラム」が、昨年11月1日付で敗血症に対する製造販売承認を取得し、1日から保険適用となったと発表した。
同製品は、血液を一旦体外へ連続的に取り出し、末梢血中の白血球のうち顆粒球および単球を選択的に吸着させ、その後血液を体内に戻す体外循環療法に使用する白血球除去カラム。2000年4月に潰瘍性大腸炎(寛解維持は22年1月)、09年1月にクローン病の寛解導入療法として、また、皮膚領域では12年10月に膿疱性乾癬、19年11月に乾癬性関節炎の症状改善のための治療選択肢として保険適用されている。
敗血症時の制御不能な免疫反応の主役は、顆粒球(主として好中球)などの免疫細胞とそれらの細胞から産生されたメディエーターであると考えられている。敗血症時の好中球は、長時間にわたり血液中を循環することにより組織障害など生体にとって好ましくない影響を及ぼす。同製品を用いた直接血液灌流法は、好中球を標的とする初めての血液浄化法であり、今回、敗血症と診断され、集学的治療が必要な患者の病態改善に対して保険適用された。
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