◆ゲートキーパーという言葉を一度は耳にしたことがあるだろう。「命の門番」とも呼ばれ、気落ちするなど様子の変化に気づいた周囲の人が声かけすることにより、自殺といった大事に至ることを未然に防ぐ役割を担うことを指す
◆医薬品の過剰摂取は最悪の結果につながる可能性が十分にあるが、過剰摂取が原因と疑われる救急搬送事例は増加傾向にある。5月の医薬品医療機器等法改正で、乱用等の恐れのある医薬品の複数購入時の確認義務化など対策が本格化する
◆ただ、厚生労働省の昨年度調査結果では、複数購入しようとした人への対応が不適切だった事例は未だに1割程度見られる。薬局に求められる役割が多くなる反面、適切に対応できない薬剤師に対する目線は厳しくなるだろう
◆緊急避妊薬のスイッチOTC化の決定もあり、薬剤師が現場で「命」に関与する機会は増加する。ゲートキーパーとしての役割を自覚することで、地域に不可欠な職業であることを住民や他職種から再認識される好機が到来したと捉えたい。
「命の門番」として
2025年09月17日 (水)
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