生体に置き換わりながら伸縮もするという、これまでにない素材で作られた新生児の先天性心疾患治療用の心・血管修復パッチが実用化する。帝人、福井経編興業、大阪医科薬科大学が約10年かけて共同開発した新製品は、血管に縫い合わせて用い、新生児の心臓の成長に合わせてパッチも伸張するため、パッチ交換のための心臓再手術を減らせるという。3月に保険適用され、帝人メディカルテクノロジーが12日に発売する。
これまでの合成樹脂や動物由来素材のパッチは、患者の免疫反応で劣化するほか、心臓や血管の成長に合わせてパッチが伸張しなかったため、パッチを交換する必要があった。交換するたびに心臓再手術が必要となるが、リスクは大きく、医療者・患者家族も望んでいなかったという。そのリスクを減らそうと開発されたのが、今回発売される新製品だ。
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