日本病院薬剤師会東北ブロック学術大会のシンポジウムでは、各医療機関の薬剤部から経口抗菌薬不足で苦慮している実態が指摘された。院内処方は何とか対応できている一方で、院外処方については薬局も在庫を確保できておらず、病院薬剤部が各薬局の在庫状況を確認しながら薬を受け取れる薬局や、代替となる薬剤を手配している状況にあるようだ。
総合討論で会場から「セフェム系抗菌薬のセファクロルが供給停止となり、治療に組み込まれているものの見直しをかけている」との声があったのに対し、山形済生病院の石山晶子氏は「本当にシビアな状況でセファクロルが全然手に入らないとの話が出ている。院内で出せる薬は何とかなっている。問題は院外処方で薬局では薬がない。調剤薬局に何があるかを聞いた上で、代わりになるものを橋渡ししたりしている」と語った。
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