ユーシービージャパンは8月30日、抗てんかん薬「ブリィビアクト錠25mg、同錠50mg」(一般名:ブリーバラセタム)を新発売した。部分発作を適応とする抗てんかん薬は日本では8年ぶりとなる。同剤は、忍容性を理由とした用量漸増の必要性がなく、初期用量から臨床効果が期待できる用量で投与できることを特徴に挙げている。
通常1日50mgを1日2回に分けて投与する。1錠薬価は25mg錠373.30円、50mg609.30円。薬価算定では、既収載品と比べて使用時の利便性が高いとして有用性加算IIの5%が付いた。
同剤は、てんかん発作に関わるとされる脳内の神経終末にあるシナプス小胞蛋白2A(SV2A)に結合することによって作用を発揮すると考えられている。
てんかん発作の主要3タイプのうち、部分発作は全症例の約60%を占め、最も高頻度に発現する。約30%は既存薬物治療でもコントロール不能と言われ、新たな治療薬の登場が期待されていた。