栃木県薬剤師会は、薬剤師が在宅患者に簡易的な口腔機能のチェックを行い、歯科医師へ受診勧奨する歯薬連携によるオーラルフレイル予防の取り組みを進めている。昨年度は薬剤師が「オーラルフレイルチェックシート」から口腔機能を確認した事例のうち、7割が歯科医師への受診勧奨に至った。その中には、薬剤師による口腔機能のチェックから口腔カンジダ症の発見につなげる成果もあり、歯科と薬局がタッグを組み、予防・未病領域で好事例を生み出した。
フレイル予防に関する取り組みが進められる中、薬剤師、歯科医師、歯科衛生士が連携したオーラルフレイル予防事業は全国的に先駆的な試みと言える。昨年度1年間実施した事業では、栃木県薬が会員の研究協力薬局で同意を取得できた在宅患者に、オーラルフレイルチェックシートにより口腔機能を確認し、問題があれば「紹介状(情報提供書)」を用いて歯科受診勧奨を行った。薬剤師は受診勧奨の前に「オーラルフレイル薬剤の影響確認票」を用いて症状と使用中の薬剤を確認した。
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