◆医療職種間のタスク・シフトやシェアを推進する国の動きを背景に、病院の薬剤業務に事務員などの非薬剤師を活用する取り組みが目立つようになってきた。このほど千葉市で開かれた日本医療薬学会年会でも、いくつかの実践例が示された
◆200床弱のある病院では、薬剤師が行っていた内服薬定期処方の取り揃えを非薬剤師にシフトした。業務手順書を作成して実地研修も実施。病棟での薬剤管理指導件数は開始前に比べて10%以上増え、他の業務拡大にもつながった
◆ある大学病院ではSPDに依頼する業務を拡大し、持参薬の種類や数のカウント、病棟配置薬の期限チェックなどにも関わってもらうようにした。業務マニュアルを作成し作業内容を標準化。薬剤管理指導件数が増加し、SPDの人件費を引いても増収になったという
◆既存の業務負担が減ることで、薬剤師は新たな業務を開拓できる。今後は、医師が手がける業務のシフトやシェアの受け皿として、薬剤師の業務をどこまで発展させられるかが焦点になりそうだ。
非薬剤師を活用する取り組み
2024年11月08日 (金)
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