外用剤の製造受託に特化する万協製薬(本社:三重県多気町)が成長を続けている。2023年度の売上高は56億円で、10年前に比べて約2倍に伸びた。外用剤に的を絞り、積極的な投資で製造体制を拡充し続ける独自の戦略が奏効。OTC医薬品では、ドラッグストアのPB商品など少量多品種の製造を引き受ける一方、医療用医薬品の大量製造にも対応する。1995年の阪神・淡路大震災で神戸市の工場など全てを失い、三重県で再起を果たした。同社の社長で薬剤師の松浦信男氏は「お客様のニーズによって自分たちを存在させる道をひた走ってきた」と語る。
96年以降、同社の売上高は基本的に右肩上がりで伸びてきた。2024年度は70億円以上に達し、前年同期比25%以上に成長する見込み。売上総利益も近年10%台で推移している。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。