ロート製薬の杉本雅史社長は13日、オンラインで実施した2025年3月期中間決算説明会で、主力のスキンケア関連について「国内では、エビデンスベースの機能性化粧品へのこだわりをロートスキンサイエンスというメッセージに載せて伝えている」と説明。ドラッグストアの基礎化粧品の個数ベースで売上ナンバーワンの肌研、それに次ぐメラノCCが引き続き好調に推移している状況を語った。また、今年はメンソレータム135周年となるが、「ブランド活動を高める施策をグローバルで行い、世界規模で日焼け止めやリップクリームが増収に寄与している」とした。
杉本氏は、アイケア製品について、医療用の後発目薬などを展開する子会社のロートニッテンが売上に貢献したと説明。競合他社が販売する緑内障目薬の出荷調整の影響や、10月からの長期収載品の選定療養開始前から納入出荷が増え、ロートニッテンの増収増益を達成するなど好調だったことを踏まえ、「下期も選定療養で一定の需要が出てくる」と見通した。