福岡県病院薬剤師会は、県内の病院を対象に薬剤師出向仲介事業を開始した。出向可能病院と出向受け入れ希望病院を募り、県病薬が事務局となって両方の病院のマッチングを実施。福岡県の行政とも連携し、薬剤業務向上加算の算定が可能な仕組みとして運用する。各地で薬剤師出向の取り組みは始まっているが、全県下での出向実現を組織的に後押しする体制はまだ少なく、成果が出れば他地域のモデルになり得る。早ければ来年4月から出向が始まる見込みだ。
出向の対象地域は、県内で病院薬剤師が不足している粕屋、宗像、朝倉、直方・鞍手、田川、京築の6カ所の二次医療圏となる。対象地域の出向受け入れ希望病院は「病院薬剤師出向依頼書」に、どのような業務支援や体制整備を望むのか、給料や報酬など出向関連経費をどこまで負担できるのかなどを記載し、県病薬事務局に提出する。
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