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一歩先の未来を視界に

2024年12月27日 (金)

◆この1年間は薬業界にとってどのような年だったのか。物事は1年単位では大きくは変わらない。しかし、中長期の視点で見ると、変化は着実に進行する。今年も将来の変化につながる兆しはいくつかあったように思う
◆薬局薬剤師では、国家戦略特区で調剤業務外部委託の検証が進んだ。関連法規改正を経て制度化されれば、影響は大きい。アマゾンがオンラインで薬局と患者をつなぐ事業も始まった。段階的な電子処方箋の普及に伴って、アマゾンはどこまで勢力を伸ばし、中小薬局はどう対抗するのか
◆日本の製薬企業の経営環境も厳しくなった。背景には日本の創薬力低下がある。創薬は企業の努力だけでなく、国を挙げた総力戦が必要だ。政府は創薬力向上の施策を掲げるが、その本気度が問われる
◆10年後の社会の姿を想像し、先手を打って対応し続けた者が、未来の社会でも必要とされる存在になれる。何かと日々の業務に追われて、足元ばかりを見つめがちになってしまうが、顔を上げて、一歩先の未来を視界に捉えたい。



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