◆大阪市で開かれたメディカルジャパンの講演でAIBTRUSTの森岡康一社長CEOから、日本では医療現場で人工知能(AI)を活用する上で「個人情報保護法が壁になる」と聞いた。AIは大量の情報を学習し、アウトプットを提示する。個人の求めに応じて情報を削除する同法の義務への対応が難しく、個人情報には手を出しづらいという
◆匿名加工された医療情報を活用する手段はあるが、それでは物足りない。DNAなど個人を特定できる情報は匿名不可能情報とされ、AIが活用できない
◆同社は、各個人からオンラインでその都度同意を取得する仕組みや、医療機関から個人に返却した情報を同意を得て活用できる仕組みを整備し、この壁を乗り越えようとしている
◆個人情報利用の制限が緩い米国や中国では、AIによる診断支援など各種プログラム医療機器(SaMD)の開発が進む。全世界でSaMDの分野の市場拡大が見込まれる中、こうした工夫で日本発のSaMDがどこまで戦えるようになるのか要注目だ。
医療現場でのAI活用、個人情報保護法が壁
2025年03月17日 (月)
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