オリンパスグループは22日、インドで医療機器の販売やサービス事業を手がけるOlympus Medical Systems India Pvt. Ltd.(OMSI)が、 社会貢献(CSR)活動「WASH(Water, Sanitation and Hygiene)プログラム」の一環として、インド各地の公立学校にて新たに建設したトイレ施設の完成式をこのほど実施したと発表した。この活動は、2024年に10周年を迎え、地域の福祉と教育を支援する長年の取り組みの節目を迎えている。

現地の学校に建設したトイレ施設の完成式(オリンパス提供)
WASHプログラムは、生徒、特に女子生徒が清潔で安全な衛生施設を利用できるよう、インドの学校におけるトイレ施設の整備・改修を推進する取り組み。
インド国内では約4人に1人の女子生徒が不十分なトイレ環境を理由に中途退学しているとの報告もあり、OMSIは同プログラム推進がジェンダー平等と教育の継続を支える重要な施策と捉えている。
同プログラムを通じ、この10年間で累計約7000人の生徒、30の学校における衛生的な学習環境づくりに貢献してきました。また、24年度にOMSIは、「Olympus Arogya Bachpan(健やかな子ども時代)」プログラムを通じ、2校で約450人の児童を対象に健康診断や栄養キットの配布、衛生・安全に関する啓発講習を実施しました。これらの活動を通じて、子供たちの衛生意識と安全意識を高め、栄養状態の改善と生涯にわたる健康習慣の定着を目指します。
さらに同年度には、デリー首都圏(NCR)、コルカタ、チェンナイ、ムンバイの4都市にある8校でトイレ施設を建設し、合計2700人を超える児童に衛生的な学習環境を提供した。
OMSIは2009年の設立以来、これらの取り組みを通じてインド全土の子供たちに安全かつ衛生的な教育環境を提供し、子供たちの健やかな成長と学びの機会を支援してきた。
OMSIのマネージング・ディレクター菊本直氏は、「オリンパスは、全ての子供たちが健やかに成長し、質の高い教育を受ける機会を得る権利があると信じてる。CSR活動を通じて、インドの子供たちと地域社会の明るく健やかな未来に貢献できることを誇りに思いる」とコメントしている。