
第一三共の奥澤宏幸社長兼CEOは4月25日の決算説明会で、同社の2030年ビジョンである「癌領域でグローバル トップ10に入る」について、「確実に達成できると考えている」と述べ、「トップ5を目指そうではないかという声が上がっている」と、社内議論の雰囲気を明らかにした。26年度からの次期中期経営計画のテーマに、抗体薬物複合体(ADC)技術に続く、新たな技術プラットフォームの特定を挙げ、早くも次々期の成長を見据えて動く姿勢を示した。
同社は25年度売上高見込みが2兆円と、国内製薬企業ではアステラス製薬(1兆9300億円見込み)を抜き2位になる見通しとなった。奥澤氏は、次期中計では今日の成長を支えるADC製品「エンハーツ」に続く、複数のADC製品の伸長で成長を確保することに加え、新たな技術プラットフォームの特定をテーマにする考えを示した。「ここから生み出された新薬を30年以降の成長ドライバーにすることがコアなテーマになっている」と明かした。奥澤氏は、記者の質問に答えた形とはいえ、次々期の成長に向けたテーマを早くも表明した格好となった。
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