ツムラは12日、2027年度までの3カ年中期経営計画を発表した。中核事業の国内医療用漢方製剤事業では、医療従事者に対するオンライン、リアルを融合した情報提供活動を強化し、10処方以上処方する医師の割合を現在の5割から7割まで引き上げ、販売拡大を図る。中国事業では薬用物質の切片である「飲片」を服用しやすくするサービスに取り組む。さらに、中医学に基づく中成薬事業の参入を目指す。最終年度までに売上高2340億円(25年度計画1880億円)、営業利益430億円(同342億円)を目指す。
同社は、27年度までの間、医療用漢方製剤の数量について年平均4%程度の伸びを計画する。そのため、医療従事者への情報提供活動については、MRにつなぐ「漢方コネクター」と、オンラインMRを配置し、最終的にはMRがリアル面談で豊富な知識できめ細かくニーズに対応していく活動像を描く。オンラインの新チャネルの強化と、リアルMRの組み合わせで、医療従事者の臨床課題に応えていく。
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