
エーザイは、胃酸逆流などによる辛い胸焼けや胃痛に優れた効果を発揮する「パリエットS」(要指導医薬品)を全国の薬局、ドラッグストアで新発売した。国内のOTC医薬品として初となるプロトンポンプ阻害薬(PPI)で、有効成分ラベプラゾールナトリウムを医療用と同量配合している。
パリエットSは、国内OTC医薬品として初めて製造販売承認を取得したPPI。医療用と同量配合したラベプラゾールナトリウムが、胃酸を作り出すプロトンポンプに直接作用することで、胃酸逆流による辛い胸焼けや過剰な胃酸分泌による胃痛に効果を発揮する。
小粒で飲みやすい錠剤で、1日1回1錠で24時間効果が持続する。
パリエットSに配合されるラベプラゾールナトリウムは、同社の筑波研究所で創製されたPPIで、1997年に医療用医薬品「パリエット」として日本で発売。現在までに世界100カ国以上で承認されている。
近年、食生活の乱れやストレス、ピロリ菌感染率の低下などに伴い、胃酸の分泌量が増加している人の割合が増加傾向にあるほか、加齢に伴う下部食道括約筋の筋力低下により、胃酸の逆流に悩む人が増えているという。
こうした中で同社は、OTC胃薬市場における新たな選択肢としてパリエットSを届け、辛い胸やけや胃酸による不快な症状を改善することで、快適で安心な生活を強力に支援していく。
希望小売価格(税抜き)は6錠で1480円。