日本製薬工業協会(会長青木初夫氏)は13日に開いた総会で、プロモーションコードの改訂を承認した。IFPMAのプロモーションコード改訂を受け、その内容を厳格化したもの。2007年1月から実施される。
今回の改訂では、現金やそれに類するものの提供を原則的に禁止するなど、より厳しい内容となった。弔事に対する1万円程度の香典は、例外として容認されたが、慶事の祝い金は社会から誤解を招く可能性があるとし、「提供しないこととする」と規定された。
改訂について青木会長は「製薬産業は顧客と癒着しているとして、好意的に見てもらえない面がある」とし、「改訂されたプロモーションコードは厳しい内容だが、自ら姿勢を正すことが重要」と強調。「IFPMAが決めたから、それに従うというのでなく、各社が自主的に取り組んでほしい」と要請した。
なお、製薬協は毎年10月に、プロモーションコードの理解を促進する活動を展開しており、今年は「その行為、社会の期待にかなっていますか」と標榜したポスターを、会員各社の支店や営業所に掲示してもらうという。
総会ではこのほか、製薬産業への理解を深めてもらう「グッドコミュニケーション」と題したキャンペーンを、今年も昨年に引き続いて展開することが決まった。今年は「わたしはくすりを育てていたらしい」というキャッチコピーと、「患者さんの声から薬は進化しています」という製薬協からのメッセージを柱に、▽新薬の価値▽新薬の進化する過程――を前面に打ち出す。全国紙への全面広告などを11月中旬頃に実施する予定としている。