富士フイルム富山化学は、ペニシリン系抗菌薬の原薬の国産化のため、富山県富山市にある富山第一工場の敷地内に原薬製造設備を新設する。経済安全保障法による抗菌物質製剤の国内安定供給に向けた国の方針に基づくもの。ペニシリン系抗菌薬原薬については、MeijiSeikaファルマ、大塚化学との3社で役割分担して取り組むことになっていた。2028年の生産開始を目指す。

ペニシリンを含むβラクタム系抗菌薬は、その原材料のほぼ100%を中国に依存している。そこで国は、同薬について経済安全保障法に基づく特定重要物質に指定し、原薬の製造設備などの国内整備に助成することになっている。
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