厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」は21日、武田薬品のプロトンポンプ阻害剤(PPI)「ボノプラザン」(販売名:タケキャブ錠)など2品目のスイッチOTC化をめぐり議論した。ボノプラザンは、重篤副作用回避のため2週間程度の短期使用を条件にOTC化に賛成する見解を関係学会が示し、構成員からも同様の意見が相次いだ。2品目に関する会議の意見として公表し、薬事審議会要指導・一般用医薬品部会に提示する。

ボノプラザンがOTC化した場合の効能・効果は、胸焼け、胃痛、吐き気等としている。この日の検討会議で日本臨床内科医会は、長期服用で重篤な副作用の発現リスクが高まり、癌の症状をマスクする可能性もあるとして、2週間程度の短期使用を条件にOTC化に賛成する見解を示した。日本OTC医薬品協会も1日1回20mgの投与等を条件とするなど、見解を示した3団体全てがOTC化に賛成した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。