PHCホールディングスは4日(日本時間)、連結子会社でスイスのAscensia Diabetes Care Holdings AG(アセンジア)が事業展開する持続血糖測定(CGM)システム Eversenseの販売事業を、米国のSenseonics Holdings, Inc.に譲渡することに関する基本合意書を締結することについて、取締役会にて決議したと発表した。なお、事業譲渡契約は未締結で、諸条件についても協議中となっている。
同社は昨年秋、「中期経営計画2027」を公表し、収益基盤強化、投資効率向上を目的とした構造改革、ポートフォリオ管理強化を掲げ、事業ごとの成長性とROICを基準にポートフォリオの位置付けを明確化し投資効率を高めていくことで、収益性改善と効率的な事業運営の実現に取り組んでいる。
アセンシアは、2020年にSenseonics社と独占販売契約を締結し、CGMシステム「Eversense」を米国および欧州で展開してきた。24年10月には世界初で唯一の1年間使用可能な「Eversense 365」を米国で上市し、使用期間の長さや測定精度、着脱可能なトランスミッター等の優位性を基に、成長を実現してきた。
一方で、今後のさらなる成長のためには継続的な投資が必要で、投資効率の観点から検証した結果、今回、Eversense販売事業をSenseonics社に譲渡し、開発、製造から販売まで一貫した体制とすることが、PHCホールディングスおよび同事業にとって最適であるとの判断に至った。
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