
日本薬剤師会の岩月進会長は11日の定例会見で、中央社会保険医療協議会総会での2026年度調剤報酬改定に向けた議論について言及。多くの委員から病院薬剤師不足への対応を行うべきとの意見が出たことに対し、「(薬局と病院の薬剤師偏在は)事実なので、それを是正するのは急務だが、中医協のこれまでの議論や枠組みを考えると誰の仕事なのか。薬剤師会が関与しないということはないが、病院の職員の問題であることが前提だ。人材供給の主体はどこかを考えるべきではないか」と違和感を示した。
岩月氏は「地域間格差について誰が所管しているかと言えば薬剤師会なので、努力して無薬局地域をどうするか、薬剤師が少ないところをどうするかを考えるのははわれわれの課題」と述べた一方、病院薬剤師の偏在をめぐる問題については「中医協では総論の議論として、問題意識を共有する意味で病院薬剤師の話が出された。それぞれの主体性を持って取り組むべき事項であり、その中で議論が進んでいくと理解している」との認識を示した。
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