コニカミノルタは7月から、高度な専門スキルを保有する人財を事業横断で活用する「スキルシェア制度(社内副業)」を正式導入した。同制度は、社員が所属組織にとどまりながら、自らの意思で他部門の業務に参画できる仕組みで、社内におけるスキルと業務ニーズのマッチングを通じ、「会社・事業の成果創出」と「社員の成長・キャリア自律」の両立を目指していく。
同社では、事業ポートフォリオの変革やDXの進展に伴い、特定領域における専門人材の不足や、短期・スポットで発生する高度スキルニーズへの対応が課題となっていた。
その一方、社内には専門性や多様な経験を持つ人財が存在するものの、部門を越えて十分に活用されていない側面もあった。こうした人財の力を事業横断で活かし、事業成果の創出や社員の成長機会の拡大、エンゲージメント向上につなげていく仕組みとして、同制度の正式導入を開始した。
同制度では、事業部門が提示する業務テーマに対し、社員が応募・参画する「募集型」と、スキルに基づき人材を指名する「指名型」の二つの方式を採用している。
制度の概要は、▽本人の意思による参加、▽部門横断での業務参画、▽1案件あたり最大20時間/月、3カ月以内の短期業務、▽業務実施に応じた追加手当を支給、本業への影響を抑制するための上長承認・管理体制――となっている。なお、同制度は従来の兼務やプロジェクトへのアサインとは異なり、社員が自らの意思でスキルを活かす機会を選択するのが特徴となっている。
正式導入に先立ち、2025年から全社トライアルを実施し、制度価値およびリスクの検証を行った結果、▽依頼部門・実施社員ともに高い満足度、▽業務成果・品質は期待水準を維持、▽本業への影響は限定的、▽短時間(5時間/月)業務など、新たなニーズを確認――といった成果を確認している。さらに、技術領域に限らず多様なテーマでマッチングが成立しており、事業のスピード向上や外部委託費の抑制といった効果も確認されている。
今後、同社は、この制度を通じて社員の専門性を事業横断で活かし、人的資本の価値最大化と事業価値の向上を両立する経営基盤の強化を進めていく。また、制度のさらなる活性化に向けて、業務テーマの拡充、参加社員の拡大、制度の継続的改善に取り組み、社内におけるスキル活用の高度化を図っていく。
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