A-waveの治験機器、阪大で医師主導治験を開始‐入院歴のある慢性心不全患者が対象

2026年08月26日 (水)
治験で使用するウェアラブルデバイス(電子聴診器機能と活動量測定機能を用いて心不全悪化の兆候を検出する)

治験で使用するウェアラブルデバイス(電子聴診器機能と活動量測定機能を用いて心不全悪化の兆候を検出する)
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 A-waveはこれまで、大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科学の宮川繁教授および循環器内科学の坂田泰史教授らを中心とする大阪大学ハートチームと共に、慢性心不全患者向けの機器を共同開発してきたが、7月から、その開発品を同社から提供した医師主導治験(SPIRA Trial)が大阪大ハートチームを中心に開始された。

 同治験は、過去に心不全による入院歴のある慢性心不全患者を対象に、在宅環境で治験機器を用いる群と通常治療群を比較し、在宅での疾患管理における当該治験機器の有用性および安全性を評価することを目的としている。

 治験機器は、腕時計型ウェアラブルデバイスと専用スマートフォンアプリで構成され、心音および身体活動量に関するデータを用います。同治験は全国約20施設において、132例を目標として実施される予定となっている。

 宮川氏は、「心不全患者の重症化や再入院を防ぐには、悪化の兆候を早期に捉え、速やかに治療につなげることが極めて重要です。今回のデバイスは、在宅で患者さんの変化を見守り、適切な受診を促す画期的な仕組みであり、大きな可能性を有しています。同治験を積極的に推進し、一日も早い実用化と社会実装を実現することで、心不全の早期発見・早期治療を力強く推進していきたいと考えています」とコメントしている。

 また坂田氏は、「今回の研究は、III音の検知に焦点を当てている点が特筆すべき点です。III音は、従来より心不全の早期検知に特異度の高い方法として認識されていますが、聴診器を用いた聴取には、医師の熟練した技能が不可欠となります。高性能マイクを腕時計に搭載することにより、患者は自宅において心不全の発症を早期に検知することが可能となり、心不全診断に革新をもたらすものと確信しています」と述べている。


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