◆先日の日本臨床検査医学会で興味深い発表がいくつかあった。一つはNF‐κBという転写因子の活性化を測定し、全身性炎症反応症候群(SIRS)の迅速診断に役立てるもの。SIRSから多臓器不全が生じる機構で、重要な役割を担うと考えられるNF‐κBの活性化を測定すれば早期に病態が把握でき、救命率アップにつながるという
◆もう一つは小型で操作が簡便な機器を用い、在宅で呼吸機能検査を行う試みだ。学会ではその運用例などが示された
◆高度な技術を用いた検査が進展する一方で、データの正確性では大型機器に劣るが、在宅や救急現場などで簡便に測定できる検査も着実に発展している。臨床検査の2極化、医療における臨床検査の重要性、この二つを実感させられた
◆病院検査室のブランチ化が進み、臨床検査技師の存続が危ぶまれているが、検査そのもののニーズは高い。検査技術がいかに発展、変化しようとも、検査を担うのは自分たちだという意識が、臨床検査技師には必要だと痛感した。薬剤師にも同じことが言えるのではないか。
強い意識を持って
2006年11月15日 (水)
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