味の素は、医薬事業を分社化し、2010年4月1日に100%出資の「味の素製薬」を発足する。代表取締役社長には、味の素取締役専務執行役員医薬カンパニープレジデントの豊田友康氏が就任する。グループ会社の「味の素ファルマ」と「味の素メディカ」の2社を統合し、研究開発、生産、販売まで一貫した事業展開を進め、5年以内に医薬事業で売上高1000億円、営業利益率20%を目指す。
味の素グループの医薬事業は、05年4月から味の素医薬カンパニーが経営戦略・開発戦略・信頼性保証・研究開発機能、味の素ファルマが営業・マーケティング機能、味の素メディカが生産・物流機能を担う3社運営体制により、事業展開を進めてきた。今回、これらを一つの会社に統合することで、意思決定の統一や迅速化・効率化を図り、競争力の向上を目指す。