◆富士フイルムが三菱商事、東邦ホールディングスと合弁で医薬品開発・販売会社「富士フイルムファーマ」を設立した。まずジェネリック医薬品を手がけ、将来的には自社新薬を開発し、販売する総合医薬品企業を目指すという
◆つまり、製薬企業になるという宣言だが、富士フイルムグループとして医薬品事業をどう考えているのか、まだ不明な点が多いように思われる。既に新薬開発を手がける富山化学などを傘下に収め、原料生産の子会社も抱える。昨年は医薬品研究所を設立し、自社新薬の基礎研究にも乗り出した
◆これらを全て合わせると、まさに製薬企業のバリューチェーンであり、さらに自社製造も検討していくという。そうなると、少なくとも富山化学と大正富山医薬品、新合弁会社との関係を整理する必要があるのではないか
◆世界の動きは、バリューチェーンを分解し、提携型にシフトしているが、富士フイルムは、パーツを集め、新たなバリューチェーンの構築を進めている点で興味深い。ただ、まず形はできた段階。あとは一つずつ結果を出すことに尽きる。あれもこれも盛り込み過ぎては中途半端に終わりかねない。
「富士フイルムファーマ」
2010年02月12日 (金)
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