◆日本病院薬剤師会が企画・監修を手がける「医薬品監査システム」が市販に向け、最終的な調整の段階に入った。日本医師会のORCA(標準レセプトソフト)の例はあるが、職能団体が自ら医療安全のためにソフト作りをするのは稀だ
◆厚生労働省は2006年9月、医療用医薬品のバーコード表示の実施要領を通知した。医薬品の取り違い事故防止、トレーサビリティの確保が目的。現在、注射薬等で昨年9月以降バーコード表示がされている。内用薬の調剤包装単位での表示は経過期間が迫り、近く実施時期の通知がされるようだ
◆日病薬「システム」の目的は、多大な企業負担で付されたバーコードを、医療安全に役立てること。従来のバーコードが「流通」を主目的にしたのに対し、今回は薬剤師による「医療安全」が焦点となる
◆ICタグをはじめ、大病院中心のシステムが注目されがちだが、“中小”には夢の話。同システムは、医療安全を担う薬剤師にとって大きな支援ツールになる。現場から発生したデータはそのまま薬薬連携、医事にまで波及する可能性もある。病棟での積極的な活用を期待したい。
日病薬の「医薬品監査システム」
2010年02月26日 (金)
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