◆ほとんどの都道府県薬剤師会が1世紀以上の歴史を刻んできている。先月、大阪府薬剤師会創立120周年記念式典が大阪市内のホテルで開催された
◆式典を取材した無季言子が、来賓のあいさつの中で特に心に残ったフレーズが二つある。一つは、児玉孝日薬会長が紹介した「明治13年に誕生した大阪薬舗会が、即座に大阪府に対して病院の院外処方せん発行推進を申し入れた。さらに、明治17年の大阪大洪水では、テントの救護所にボランティアとして参画し調剤を行った」という記録だ
◆大阪府薬の前身の大阪薬舗会が、結成と同時に分業推進と社会的な事業に取り組んだのは特筆ものだ。江戸時代からの「薬の町」としての大阪の歴史が、大阪薬舗会の先進的な事業への取り組みのバックグラウンドになっていたと考えられる
◆もう一つは、東和夫兵庫県薬会長が述べた「現在の医薬分業の隆盛は、先輩薬剤師が100年以上もの長きにわたって、一般用医薬品販売に携わってこられたご苦労の上にあることを忘れてはならない」という言葉だ。温故知新。薬剤師の職能確立に向け、さらなる努力を期待したい。
大阪府薬剤師会創立120周年
2010年03月01日 (月)
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