本書の内容
英国王立薬剤師会から出版された書籍の待望の日本語版。
「なぜ、患者は医療者の指示どおりに薬を飲まないのか?」という疑問を、医療者と患者の視点、さらに政策面からも検討し、患者が医療者の指示に従うという「コンプライアンス・モデル」から、医療者と患者が同じ視点で、最善の治療法を導くという「コンコーダンス・モデル」への変革を提唱した画期的な書。コンコーダンス(Concordance)とは、患者の視点を理解し、尊重することを中核とするコンセプトであり、医療者と患者の「お互いの視点が異なっている」ことをお互いに認識すること、つまり「お互いに一致(コンコーダンス)」することを目的とした、医療者と患者との関係を示す新しい医療モデルです。
目 次
1.コンプライアンスからコンコーダンスへ
2.コンコーダンスとは何か?
3.患者の視点
4.処方者の立場
5.処方後の患者サポート
6.教育的視点からみたコンコーダンス
7.コンコーダンスの基礎理論と研究課題
8.コンコーダンスの政治的枠組み
クリスティーヌ・ボンド 編集
岩堀禎廣/ラリー・フラムソン 翻訳(‘10.3)
【判型】 B5判変型・212頁
【定価】5,170円(消費税込み)
ISBN978-4-8408-1123-1 C3047
※ 送料:国内1カ所送付につき、重量5kg以下 660円、重量5kg超 990円