院内感染防止等にも期待、使い捨て型体温計を発売 スリーエムヘルスケア

2006年12月18日 (月)
3Mヘルスケアの使い捨て型体温計

3Mヘルスケアの使い捨て型体温計

 スリーエムヘルスケア(東京都世田谷区)は、MRSAなどの院内感染防止にも役立つ使い捨て(単回使用)型の体温計「テンパドットディスポーザブル体温計」を病院など医療機関向けに発売した。同社は医療分野ではサージカルテープ、聴診器、ドレープ、創傷被覆材などを病院市場向けに販売してきたが、今回の製品を通じて体温計の分野に進出する。

 病院内では電子体温計により外来患者の体温を計測し、使用後は回収してアルコール消毒して使い回すことが多かったが、電池交換などの手間や回収前に紛失することなどもあった。一方、欧米の医療機関では使い捨て型の体温計は新型インフルエンザ対策や災害対策の備蓄品としても幅広く使われているという。

 「テンパドットディスポーザブル体温計」は、摂氏35.5℃から40.4℃の範囲で正確に測定でき、検温1回につき1枚を使用する単回使用の体温計。使いきり型なので、他の患者へ交差感染するリスクが少なく、衛生的に使用できる。従来のような使用後の消毒作業、回収や電池交換の作業時間も短縮できる。

 基材はポリエステルで、サイズは長さ91mm、幅9mm。製造から2年間使用でき、使用後は燃えないゴミとして廃棄できる。検温は、体温表示部に配列された50個のドットが0.1℃の体温上昇に伴い、1個ずつドットの色が変化する。計測時間の目安は舌下で1分、腋の下では3分。舌下で計測するタイプ(1枚当たり18円)と、腋の下専用のタイプ(1枚当たり45円)の2タイプある。



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