UCBジャパンと大塚製薬は、17日の薬価収載後に新規抗てんかん薬「イーケプラ」(一般名:レベチラセタム)を新発売する。UCBジャパンのエマニュエル・ケイマックス社長は、13日に都内で開いた記者会見で、「包括的なアプローチを通じて、国内のてんかん薬市場を開拓したい」と強調。脳神経外科医、精神科医、神経内科医、小児神経科医をターゲットに、イーケプラの情報提供活動を進めていく方針を示した。
イーケプラは、UCBが創製した新規抗てんかん薬。「ケプラ」の製品名で世界90カ国以上の販売実績があり、グローバルのてんかん薬市場ではトップシェア製品となっている。シナプス小胞蛋白質2Aに結合することで、発作抑制作用を示すほか、薬物相互作用が少ないのが特徴。
国内では、UCBジャパンと大塚製薬がイーケプラの共同開発を進め、上市後は、大塚製薬が販売、大塚製薬のMR1070人とUCBジャパンのCNS専門MR54人で共同販促を行う。
今後、てんかん領域を得意とするUCBと中枢神経領域で実績を持つ大塚の強みを組み合わせて、包括的なアプローチを行い、イーケプラの最大化に取り組む。国内では、てんかん患者を複数の診療科で対応する環境下にあることから、脳神経外科医、精神科医、神経内科医、小児神経科医をターゲットに情報提供活動を進めていく方針。
一方、両社は、イーケプラのライフサイクルマネジメントにも取り組んでおり、「小児用の部分発作起始(POS)併用療法」「成人・小児の原発性全般性強直間代発作」に対する適応拡大をはじめ、ドライシップ剤の国内開発が進行中だ。