|
三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は23日、4月1日付で小林喜光取締役を社長に昇格させると発表した。現社長の冨澤龍一氏は代表権を持つ会長となる。
小林氏は同時に三菱化学社長にも就く。同日、都内で開かれた記者会見で、医薬事業について「やり方次第で面白い」と述べ、「MCHCは薬だけでなくシステムを持っている。今後、ただの薬ではなくメディカルソリューションとして提供できたらいいと思う」との考えを示した。
社長交代となったのは、中期経営計画が終了することに伴い、新計画のもとでさらなる成長を目指すためだという。
|
小林取締役は、1946年生まれの60歳、1974年に旧三菱化成工業(現三菱化学)に入社、光ディスクやフロッピーディスクなどの開発に携わってきた。03年に三菱化学の執行役員となり、要職を歴任、06年にはMCHC取締役兼三菱化学常務執行役員科学技術戦略・科学技術研究・知的財産担当兼三菱化学科学技術研究センター取締役社長兼三菱化学生命科学研究所代表取締役に就いている。
◇田辺との合併は最終局面
MCHCの冨澤龍一社長は社長交代会見で、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併協議について「両社ともほぼ同じ領域に特化している。重点領域を広げるのではなく、既存の重点領域に特化してやっていったほうがいい」との考えを改めて語った。会見終了後には、記者団に協議の状況を問われ、「最終局面を迎えている」と語った。
- 【三菱WPと田辺の合併協議】関係者の反応は多様
2007年01月22日
- 【三菱ウェルファーマ・田辺製薬】合併でコメント
2007年01月18日
- 【三菱ケミカルホールディングス】ヘルスケア3社を事業統合
2006年10月11日
- 【三菱ウェルファーマ】米国に投資会社設立‐パイプラインを補強
2006年08月14日
- 【三菱ウェルファーマ】HIV事件に関する調査委員会を発足
2006年05月30日