あすか製薬と千寿製薬は、耳鼻咽喉科領域に特化した合弁会社「セオリアファーマ」を設立し、1日から事業を開始した。出資比率は千寿製薬60%、あすか製薬40%。合弁会社の社長には、あすか製薬専務取締役の金澤一氏が就任した。当面は、主力品の抗菌剤「ベストロン耳鼻科用1%」など9品目をMR13人体制で販売し、2015年には売上高100億円を目指す。
あすか製薬は、7月に発表した中期経営計画「ASKA PLAN2012」で、医薬事業を内科・産婦人科・泌尿器科の重点3領域に集中する方針を打ち出した。今回、重点領域から外れた耳鼻咽喉科領域に関して、新たに合弁会社を設立し、事業移管することを決めた。
セオリアファーマは、あすか製薬の耳鼻咽喉科領域の事業を基盤に、従業員15人のスペシャリティーファーマとしてスタート。主力の抗菌剤「ベストロン耳鼻科用1%」など9品目について、あすか製薬のMR13人で販売を進め、将来的にMRは50人体制に増強する予定だ。あすか製薬の耳鼻咽喉科領域の昨年度売上高は約30億円。