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残薬問題

2010年10月18日 (月)

◆在宅医療に携わる薬局薬剤師から「患者宅を訪問すると残薬の多さに驚く」と聞くことが多い。先日の日本薬剤師会学術大会でも、シンポジストの一人が、患者宅や施設で残薬が山積みされている写真を提示。「うちの薬局より在庫が多い」と自虐的に述べ、会場の笑いを誘っていた
◆残薬の問題解決は、薬局薬剤師の有用性を目に見えた形で示すいいチャンスだ。散乱する残薬を薬剤師が整理してあげれば、患者や家族から喜ばれる。また、残薬の削減は、医療費の抑制に貢献するかもしれない。そうなれば国が喜ぶ
◆通院の外来患者でも、自宅に戻れば残薬がたくさんありそうだ。日薬学術大会では、薬局に来局した患者ののみ忘れ日数を、処方日数と来局間隔の差から推測した結果がポスター発表されていた。その日数は、予想よりかなり多かった
◆不必要な薬を減らすことだけが、残薬問題解決のアプローチではない。重要なのは、なぜその薬を服用できないのか、原因を分析し、残薬をきっかけにして、様々な形で薬の適正使用に役立てることだ。実践するには、患者の生活にまで深く目を向ける必要があるだろう。



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