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【ツムラ・芳井順一社長】生薬原料輸入調達で中国との関係は良好‐安定供給に自信

2010年11月12日 (金)
芳井社長

芳井社長

 ツムラの芳井順一社長は11日、都内で開いた決算説明会で、中国がレアアース(希土類)の輸出制限を行った問題に関連して、約8割が中国産生薬を占める自社の原料調達体制に言及。「われわれは中国政府や産地会社と良好な関係を構築しており、レアアースのような問題が発生することはない」と強調。今後の安定供給に自信を示した。

 ツムラは、日本・中国・ラオスの3拠点で100%管理による生薬のトレーサビリティ化を推進しているが、特に漢方製剤原料の約8割を輸入している中国は安定供給を図る上で重要な拠点となっている。

 ただ、中国がレアアースの輸出制限を行ったことで、資源の安定確保に懸念が生じ始めた。生薬原料も余波を受け、一部の漢方薬メーカーで、中国産生薬の調達が苦境に追い込まれたケースもあると言われているが、芳井氏は「ツムラは予定通り調達できている」と強調。原料確保が順調に進んでいると説明した。

 同社は10年前から、中国の企業・政府研究機関と「甘草」「大黄」「麻黄」など、野生品栽培に関する共同研究を実施。さらに、2008年度からは中国深{土+川}市で「ツムラ中国協力会」を立ち上げ、中国の産地会社の役職員など総勢100人を集め、ツムラの原料生薬に関する方針について情報共有、意見交換を行ってきた。

 こうした実績を踏まえ、芳井氏は「中国とは協力関係にあり、ツムラの研究にも理解をいただいている。レアアースのような輸出制限は起こらない」と、安定供給に自信を示した。

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