バイエル薬品は16日に、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤「ヤーズ配合錠」を新発売した。
器質性の月経困難症に加え、日本で初めて機能性月経困難症にも適応を持つことが特徴。月経に伴う痛みなどの様々な症状を緩和する。
日本で初めて新規プロゲスチン(合成黄体ホルモン)としてドロスピレノンを3mg配合し、エチニルエストラジオールの配合量を国内最低用量の0・02mgまで減らした。それによって、エチニルエストラジオールによるむくみなどの副作用を抑えられることも特徴。
月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫など器質的疾患に伴うものと、器質性疾患を伴わない機能性のものとがある。
同剤の排卵抑制作用と子宮内膜増殖抑制作用が、プロスタグランジンなどの過剰産生を抑え、痛みなどの症状を緩和する。
日本では、生殖可能年齢に該当する約2700万人の女性のうち、3分の1が何らかの医学的支援を必要とする月経痛を抱え、鎮痛剤を服用しても日常生活に支障を来す女性は約6%に達するという。
実薬を1日1錠、24日間服用した後、プラセボ錠を4日間服用する28日間サイクルを繰り返す。