北陸を地盤にドラッグストアを展開するクスリのアオキ(石川県白山市、青木保外志社長)が、10日付で東京証券取引所市場第1部へ指定されることになった。同社は1985年の設立で、北陸3県と新潟、長野に164店舗を有し、06年から東証2部に上場している。今期(11年5月期)の連結業績は、売上高639億0600万円、経常利益18億4300万円の計画。
出店立地の環境に応じた、売り場面積150~500坪規模でのドラッグストアの展開を進め、地盤の北陸(石川、富山、福井)では、店舗数でトップシェアを占めており、新たに進出している信越(新潟、富山)でも、順調に業容を拡大させている。店舗内での調剤薬局併設にも注力する一方で、独立型の専門調剤薬局では、医療機関と連携しての調剤・服薬指導など、在宅医療にも積極的に取り組んでいる。
同社では、東証1部への承認に当たり、「設立以来、『健康と美と衛生を通じて、社会から期待される企業作りを目指すこと』を経営理念に、専門性と利便性を追求し、地域から信頼されるドラッグストア、調剤薬局を目指して事業拡大に注力してきた。今後も、お客様の信頼と安心につながる専門性、食品や日用雑貨等の生活必需品を一つの店舗で買い揃えることができる利便性に、一層磨きをかけ、地域に密着した店作りに先進していきたい」としている。