社会保険診療報酬支払基金によると、東日本大震災に伴う特例対応として、被用者保険の3月分診療報酬を概算請求した医療機関や薬局は407施設で、支払金額は合計13億0066万円だった。
施設別では、医科が189施設の11億5318万円、歯科が106施設4963万円、調剤が107施設9688万円、訪問看護が5施設97万円となっている。
調剤報酬を概算請求した薬局は、岩手が27施設、宮城が59施設、福島が20施設、千葉が1施設だった。その他の災害救助法適用地域となっている青森、茨城、栃木、新潟、長野の薬局では、概算請求はなかった。
診療報酬の請求をめぐっては、大震災で診療記録やレセプトを滅失した施設に対し、3月11日以前の診療分の概算請求が認められている。また、東京都の区域を除く災害救助法適用地域については、通常の請求が困難な場合に、3月の1カ月分を概算請求できることになっていた。