医道審議会薬剤師分科会は27日、6年制課程を修了した学生が初めて受験する、第97回薬剤師国家試験の施行要領を了承した。詳細は、8月中に官報公示される。
試験は、来年3月3、4の両日、北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県の9カ所で行う。
試験科目は、▽物理・化学・生物▽衛生▽薬理▽薬剤▽病態・薬物治療▽法規・制度・倫理▽実務――の7領域。
試験は、薬剤師として特に必要不可欠な基本的資質を確認する「必須問題」、薬剤師が直面する一般的課題を解釈・解決するための資質を確認する「一般問題」の二つに大きく分類。さらに一般問題を、「薬学理論問題」「薬学実践問題」に分け、それら3区分で行う。
受験資格は、原則として6年制課程を修めて卒業した者に付与される。
新教育課程が施行された2006年度から17年度までの間に、新4年制課程に入学した者については、▽卒業後に薬学関係の修士または博士の課程を修了▽医療薬学系科目や実務実習等の単位を履修▽厚生労働大臣が個別に認める――場合に、受験資格が与えられる。
05年度以前に入学した旧4年制の卒業者、05年度以前に外国の薬学校を卒業した者や、海外で薬剤師免許を取得した者にも受験資格がある。ただし、06年度の新教育課程施行から6年の間に、日本の6年制課程の修了者と同等以上の学力や技能を有すると、厚生労働大臣が認めることが必要となる。
受験に関する書類は、来年1月5~18日までに、試験地を管轄する地方厚生局または地方厚生支局に提出。郵送の場合は、1月18日までの消印のあるものに限り受け付ける。
合格発表は、来年3月30日の午後2時に、厚労省や地方厚生局などで行い、合格者には合格証書を郵送する。