TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

ORCAの普及を促進‐新組織「MSC」が発足

2007年03月06日 (火)

 医療ソリューションに関する非営利団体「メディカルソフトコンソーシアム」(MSC)が発足した。日本医師会が進めているORCAプロジェクトの趣旨に賛同し、廉価で安心して使用できるレセプトシステムの開発、提供を目指す中で、異業種の交流も進めていく。いまMSCでは、プログラミングができる「技術会員」と、医療職の「医療会員」を募集している。

 日医のORCAプロジェクトは、「医師会総合情報ネットワーク」を構成するツールの一つ。プロジェクトは全国の医師や医療関係者が無料で使え、改良できるソフトウェアを公開し、日医主導により医療の情報化を推進することが狙い。

 MSCによれば、現在までにORCAを導入している医療機関は、全国で約4000施設。約10万という病院・診療所の数からすると、まだ普及率は低い。そこで医療機関等に向けたアプリケーションとドライバに関する流通、情報交換、技術交流の場としてMSCを設立し、ORCAビジネスの普及拡大と図ることにしたもの。

 事業としては、▽ORCAサポート事業所、一般事業所の技術向上に向けた指導や講演活動▽ORCAを含む医療系ソフトの普及・促進▽ORCAプロジェクトと連携し、より使いやすいシステムの開発▽医療関係者の意見を反映した簡単で安全なシステムの構築▽国内及び海外企業との交流――などに取り組む。

 これらの事業を推進するため、コンソーシアム内には、[1]ORCAの改良、ディバイスドライバの開発、セキュリティー強化システムの開発などを行う「技術開発委員会」[2]ORCAシステムの流通などを担う「流通構築委員会」[3]各種のセミナーを企画したり、システムの構築事例を紹介する「セミナー委員会」[4]国内、海外におけるシステムインテグレータ(SI)構築事例を収集、紹介する「事例研究委員会」[5]ORCAで稼働するプリンタの実証と認証を行う「プリンタ稼働実証委員会」――が設置されている。

 参加している企業は、ageUN、ソニー、デル、シーエムジャパン、プリンストンテクノロジーなど電子関係分野のほか、総合通信販売会社のセシール、ワコールのインテリア事業部である七彩など。会長には大場章弘氏(ageUN執行役員)が就任した。会員登録などの問い合わせは、MSC事務局(電話03・5367・4411)の細川氏まで。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術